トマトのちょっといい話

トマトの歴史

トマトの生い立ち

 トマトの起源にはさまざまな説があります。中でも有力なのはペルーで発祥したトマトが10世紀頃にメキシコに伝えられ、そこで栽培化されたという説。メキシコから世界各地へ広まったトマトは当初観賞用として栽培されていました。食べ物として栽培されるようになったのは、18世紀頃と言われています。

日本のトマト加工品

 日本で最初にトマトを加工したのは明治9年にアメリカから帰国した大藤松五郎でした。しかし作ったトマト缶詰はすぐに腐ってしまい、その後日本のトマト加工業は足踏みの時代が続きます。しかし現カゴメ株式会社創始者・蟹江一太郎が舶来のトマトソースを手本に明治36年、国産のトマトソースを完成させました。それから5年後にトマトケチャップが製造され、日本のトマト加工業は産声をあげたのです。

トマト料理でヘルシー生活を

 全世界でのトマト生産量はなんと約1億5千万トン(2009年)。生産量1位は人口の多い中国ですが、摂取量で見ると地中海諸国が群を抜いています。その中でもトマトやオリーブオイルを使ったメニューが多い南イタリアでは消化器系がんの発生率が全国平均の半分というデータがあるのです。パスタをメインに、トマトを中心とした緑黄色野菜、魚等をバランスよく調理した食卓が、がんの発症を少なくしている要因のひとつと考えられています。

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